有料

首相、教団関連代表と面会か/旧統一教会 報道に「承知せず」


首相、教団関連代表と面会か/旧統一教会 報道に「承知せず」 取材に応じる岸田首相=4日午前、首相官邸
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相は4日、自民党政調会長だった2019年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体トップと面会していたとの報道に関し「ギングリッチ元米下院議長と会った際、大勢の同行者がいたが、その中に誰がいたかは承知していない」と説明した。点検した結果だと強調し、改めて調査しない意向だ。官邸で記者団の質問に答えた。

 岸田政権は「旧統一教会との関係を精査し、説明責任を果たす」と掲げており、整合性が問われそうだ。
 立憲民主党の泉健太代表は記者団に「誰が来るかのリストは出てくるはずだ。首相はごまかしているのか。関係性が疑われる」と指摘。日本維新の会の遠藤敬国対委員長は「疑念を持たれているなら説明すべきだ」と記者団に語った。
 朝日新聞は4日付朝刊で、首相が19年10月4日に党本部でギングリッチ氏と面会し、旧統一教会の友好団体「天宙平和連合(UPF)ジャパン」のトップが同席していたと報じた。これまで首相は教団との関わりについて「知りうる限り関係はない」としていた。
 首相は旧統一教会関係者との面会の有無を調査する考えはあるか問われ「点検した結果、ギングリッチ氏と会った(と確認した)。ただ大勢の同行者がいて一人一人については承知していない。これが私の認識だ」と語った。名刺交換したかどうかについては「同行者と何をしたかは覚えていない」と話した。
 松野博一官房長官は記者会見で、事実関係の調査に関し「首相は『点検した結果、承知していない』と答えた。そのことに尽きると考えている」と述べた。
 自民党の茂木敏充幹事長は「党として面会記録を残しているわけではない。確認は難しいのではないか」と指摘した。