金武町屋嘉出身の民謡歌手・喜友名朝樹(ともき)が9日、初アルバム「壱」(マルフクレコード)を発売する。心に寄り添う昔歌をテーマに、自身が好きな沖縄民謡のスタンダードの楽曲を中心として新唄やライブ音源も含め計13曲を収録した。喜友名は「先輩方の残してきた唄を大事に、聴き手に委ねるCDにしたかった。沖縄の唄の良さを十二分に表現できる唄者になりたい」と目標を語った。
祖父や父の影響で唄三線に親しみ、19歳で小浜守栄を師に持つ喜友名朝和に師事した。沖縄市園田青年会で、地謡としても活動してきた。現在は、沖縄民謡を知名定男、琉球古典音楽を與那覇徹に師事する。
アルバムには、小浜の作品「新昭和節」を金城恵子と共演するなど、公私ともに交流のある唄者を迎えた。作詞家の山元朝清が喜友名のために歌詞を書き下ろした「縁あてぃぬ沖縄」では作曲を担当し、妻・昭子とコンビ唄で披露する。
9日にCD発売記念ライブを沖縄市のコザメトロで開く。チケットは既に完売した。アルバムは2750円(税込み)。問い合わせは普久原楽器、電話098(938)9375。(田中芳)
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心寄り添う昔歌テーマ 喜友名朝樹が初アルバム
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琉球新報朝刊
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