寒く乾燥する季節が訪れると、毎年のように悩まされるのが手や指先の肌荒れだ。ユースキン製薬(本社・川崎市)が2023年2月、インターネット上で10~70代の男女約500人を対象にした調査では、8割近い人が「指先が荒れている」と回答した。手指にクリームを塗ったつもりでいても、爪の周りや指先には十分行き届いていないことが原因とみられる。
調査を監修した野村皮膚科医院(横浜市)の野村有子院長は「指先は元々荒れやすい。感染症対策もあって手洗いや消毒が増えた上に、スマートフォンやパソコンの操作で余計に荒れやすくなっている」と指摘する。
調査で、指先の荒れの症状として複数選んでもらったところ、多かった順に「爪の周りのささくれ」(66%)「爪の周りのひび割れ」(53%)「指先のひび割れ」(40%)と続いた。
指先が荒れている人の9割超がハンドクリームを使っているが、「爪の周り」(56%)「指の頭」(55%)にはうまく塗れないと回答している。荒れに悩む7人にハンドクリームを用いてマッサージを7日間続けてもらったところ、手の皮膚の水分量や温度が改善し、ささくれやかさつきが改善した。手洗い後や就寝前などに人さし指の指先から第1関節までの量を目安にクリームをしっかり塗って、マッサージをすると効果的としている。
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指先の荒れ、訴える人8割/クリームの塗り方に注意
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琉球新報朝刊
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