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沖縄「いつ墜落するか…」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 屋久島沖でのオスプレイ墜落事故後も、米軍の同系機の飛行が続く沖縄では「いつ墜落するか分からない」と怒りが広がる。陸上自衛隊のオスプレイ配備計画が進む佐賀県では、安全性に改めて懸念が湧き上がった。米軍は搭乗員8人が死亡したと認定。6日、事故から1週間となった屋久島では悼む声が聞かれた。
 地元自治体の再三の飛行停止要請にもかかわらず、沖縄県内では市街地上空をオスプレイが飛び交い続けている。
 普天間飛行場では連日、MV22オスプレイが離着陸を繰り返す。宜野湾市で飲食店を営む男性(72)は「いつ住宅地に墜落するかは分からない。命の危険が無視され続けている」と話した。
 日米地位協定の壁も改めて浮き彫りとなった。屋久島沖で回収された事故機の残骸は、協定に基づき米側に引き渡された。沖縄県議の一人は「不平等な地位協定がある限り、米軍の横暴は止められない」と訴えた。
 屋久島で墜落の瞬間を目撃した農業平田耕作さん(68)は「搭乗員たちにも家族がいたはず。国の命令に従って飛んで、遠い異国の地で命を落としたと思うと、心が痛い」と話した。