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「停止遅い」 三連協首長ら


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【中部】米空軍CV22オスプレイ墜落事故で米軍が全オスプレイの飛行を一時停止すると発表したことを受け「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)を構成する沖縄市、嘉手納町、北谷町の3首長がコメントした。事故後もオスプレイが運用されていたことに触れ「遺憾だ」「停止措置が遅い」と批判する声が上がった。三連協は11日に沖縄防衛局を訪れ、墜落事故に抗議し、CV22の同基地への飛行を行わないよう求める予定だ。
 桑江朝千夫沖縄市長は事故で亡くなった隊員家族に哀悼の意を表し「事故から今までオスプレイが運用されていたことは、大変遺憾に思う」と述べた。運用停止措置は地域住民の安心安全のために「当然」とし、確実に履行するよう求めた。
 當山宏嘉手納町長は運用停止措置を受けて「ひとまず安心しているところだ」と話す。安全対策の徹底は基地周辺住民にとって最優先事項とし「今後決してこうした悲惨な事故が発生することがないよう、再発防止に万全を期していただきたい」と述べた。
 渡久地政志北谷町長は、墜落から1週間が経過して運用停止されたことに「住民の安全を考えると遅い」とし、即時に運用停止を求めるべきだったと批判する。「国が米軍に飛行停止を即時に伝えなかったことは、基地周辺住民の基地への不満感が高まる原因だ」と強調した。
 11日の要請では、武器搭載可能な無人機MQ9の嘉手納配備についても、安全な運用を行うよう求める。 (石井恵理菜、福田修平)