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安全確認まで飛行停止 米、オスプレイ事故究明へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は7日、オスプレイの飛行を世界中で一時停止した措置について「安全性を確認するまで飛行は再開しない」と述べた。記者会見で、原因を徹底究明する姿勢を強調した。 (2面に関連)
 カービー氏は空軍に加え、海軍や海兵隊の機体の飛行も一時停止したことは「重大な事故が起きた場合の手順」だと説明。今回の事故機に限られた問題なのか、全てのオスプレイのシステムに共通する不具合なのか、あらゆる可能性を調べる方針を示した。
 調査に要する時間の見通しについては「可能な限り迅速に、そして安全に調査を進める」と述べるにとどめた。国防総省のシン副報道官は事故の原因となった可能性がある機材の不具合について「現在、調査を進めている」とし、詳細への言及を避けた。
 事故は11月29日に発生。横田基地(東京都)配備のCV22が岩国基地(山口県)から嘉手納基地に向かい墜落した。搭乗員8人が死亡。米軍は12月6日に全てのオスプレイの飛行を一時停止とした。AP通信によると米軍は470機以上のオスプレイを保有している。