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核軍縮に向けて 現実的取り組み 首相、長崎賢人会議出席


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 核兵器保有国と非保有国の有識者らが核軍縮の道筋を議論する「国際賢人会議」の第3回会合は9日、長崎市での2日間の討議を終え閉幕した。出席した岸田文雄首相は「現実的かつ実践的な取り組みを進め、国際社会の機運を高めることが何よりも求められている」と強調した。
 首相は「核軍縮を巡る国際社会の分断が深まり、乗り越えるべき根本的な課題は山積している」と指摘。世界中から強い政治的な意志を結集することが必要だと訴えた。
 座長の白石隆・熊本県立大理事長は終了後の記者会見で、討議を通じ(1)最近の安全保障環境の変化で生じた課題(2)人工知能(AI)を含む新興技術が及ぼす影響(3)倫理と規範―について議論したと説明した。