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首相「修正あれば対応」/岸田派/過少記載疑い


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党岸田派(宏池会)の政治資金パーティーで政治資金収支報告書への収入数千万円の過少記載疑いが浮上し、岸田文雄首相は12日「しっかり調査し、当局に対しても説明を行い、修正すべき箇所があれば適切に対応するよう指示した」と官邸で記者団に述べた。首相は7日に派閥を離脱するまで岸田派会長を務めていた。
 事実関係については「具体的なことが確定した段階で私に報告がある。報告を受けたら適切に説明させる」とした。
 岸田派関係者は事務的なミスとの見方を示し、金額は明らかにしていない。事務局は「正確な事実関係を把握した上で、適正に対応する」とのコメントを発表した。
 岸田派を含む自民の5派閥は2018~21年分のパーティー収入を過少記載したとして告発されている。安倍派ではキックバック(還流)が裏金化したとみられ、東京地検特捜部が調べている。
 岸田派の過少記載に関し、自民の梶山弘志幹事長代行は12日の記者会見で「それぞれの派閥が精査し、方策を含めて再検討した上で、説明があるだろう」と述べた。公明党の石井啓一幹事長は、国会内で自民の茂木敏充幹事長と会談し「しっかりと大胆な政治改革が必要だ」と注文を付けた。