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副大臣「女性ゼロ」解消 安倍派反発、5政務官続投


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相は自民党安倍派の政治資金パーティー裏金問題を巡り、同派の副大臣5人全員と政務官1人を交代させた。文部科学副大臣に阿部俊子元外務副大臣を充て、9月の第2次岸田再改造内閣発足以降の副大臣「女性ゼロ」を解消。6人全員を交代対象としていた政務官は、安倍派の反発を受け、5人が続投となった。
 内閣府副大臣に古賀篤元厚生労働副大臣、外務副大臣には柘植芳文元総務副大臣を起用した。防衛兼内閣府副大臣には鬼木誠元防衛副大臣が就任。いずれも岸田政権下で副大臣を経験している。上月良祐元農林水産政務官が経済産業兼内閣府副大臣に収まった。
 9月の内閣改造で就任した副大臣26人と政務官28人には女性がおらず、政権が掲げる女性活躍とかけ離れていると批判を受けた。政務官では10月下旬、辞任した文科政務官の後任に本田顕子参院議員が就いた。
 政務官は佐藤啓財務政務官のみが退き、進藤金日子参院議員が引き継いだ。首相は、党内の慎重論などを踏まえ「安倍派全員交代」の当初方針を変更した。