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子育て家庭への児童手当 中学生まで、年3回支給 <福祉の窓>1027


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 私は結婚2年目の会社員です。そろそろ子どもが欲しいと思っていますが、子育てにはお金がかかることが不安です。ニュースで「児童手当」が子育て家庭に支給されることを知りました。その内容について教えてください。

 今年4月に創設された「こども家庭庁」のホームページには、「児童手当は、子ども・子育て支援の適切な実施を図るため、父母その他の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、家庭等における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健やかな成長に資することを目的とする」と記載されています。

 児童手当支給の根拠となる法律は「児童手当法」で、現在は0歳から中学校卒業までの児童を養育している方に支給されています。支給額は月1万円(3歳未満1万5千円)で、年に3回(6月、10月、2月)、4カ月分が支給されます。また、所得限度額以上の収入がある場合は、特例給付として月額5千円が支給されます。

 お子さんが生まれたり、他の市区町村から転入したりしたときは、現住所の市区町村(公務員の場合は勤務先)への「認定請求書」の提出が必要です。市区町村の認定を受ければ、原則として、申請月の翌月分から支給されます。

 ニュース等で報道されているように、政府は「異次元の少子化対策」として、2024年10月から、児童手当を拡充する方針を発表しました。その内容は、所得制限の撤廃、支給対象年齢の引き上げ、第3子以降の支給額の増額などとなっています。

 金額などの詳細は、こども家庭庁のホームページでご確認ください。

 (沖縄県社会福祉士会 平良純子)


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