林芳正官房長官兼拉致問題担当相は15日、北朝鮮による拉致被害者家族会や支援団体「救う会」主催のセミナーに出席した。被害者家族が高齢となり、時間的な制約があると危機感を表明。「差し迫った思いを共有しながら、一刻も早い解決に向けて全力を尽くしたい」と述べた。14日に就任した林氏が、拉致問題に注力する姿勢を示した形だ。
国会内で開催されたセミナーでは、岸田文雄首相が条件を付けずに金正恩朝鮮労働党総書記と向き合う決意を示していると指摘。解決に向けて、米韓両国をはじめとする国際社会と連携を強化する考えを強調した。
横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟哲也さんも参加し「とにもかくにも結果を出してほしい」と、早期の帰国実現を訴えた。
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林長官「拉致解決へ全力」
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琉球新報朝刊