<金口木舌>海を越える県産品


<金口木舌>海を越える県産品
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 先日、同僚が国頭村で釣り上げたアカジンの刺し身を食べた。口の中でうまみが広がり、食感も良かった。新鮮な魚介類の素晴らしさと県産食材の魅力に改めて気づいた

▼海産物にとどまらず肉や野菜、果物など沖縄には魅力あふれる特産物が多い。沖縄を訪れ、県産品のファンになる観光客もいるようだ。消費拡大のため海外輸出の取り組みも進む
▼食材などの鮮度を維持しながら運ぶためには、航空機の活用が効果的だ。空路なら輸送時間を短縮でき、生鮮食品の品質を落とさずに食卓まで届けることが可能となる
▼東京や上海、マニラなど国内外の主要都市は沖縄から空路で4時間圏内に位置する。沖縄はアジアと日本を結ぶ物流拠点として高い可能性を秘める。物流を通じた魅力発信で観光客の呼び込みも期待できる
▼ライト兄弟が初めて有人の動力飛行に成功したのは1903年12月17日。技術は進歩し、航空機は人や物の輸送に不可欠な存在になった。県産品を載せた翼が各地に飛び立ち、観光客を呼び込めば県経済も大きく飛躍する。