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拉致問題、若者へ啓発/中学生原案の動画公開


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 政府は16日、北朝鮮による日本人拉致問題に関するシンポジウムを東京都内で開いた。若い世代への啓発に向け、中学生が原案を考えた啓発動画を公開した。林芳正官房長官兼拉致問題担当相は「国民が心を一つにして被害者の帰国実現へ強い意志を示すことが重要だ」と訴えた。
 動画は、8月に初開催された拉致問題の「中学生サミット」参加者3人が発案。2人がキャッチボールしている最中に相手が突然いなくなるとの内容で、ユーチューブの拉致問題対策本部公式動画チャンネルで視聴できる。中高生を対象にした作文コンクール表彰式も行われた。
 林氏はあいさつで、北朝鮮と岸田文雄首相直轄のハイレベル協議を行って早期の首脳会談実現へ政府一丸となって取り組むと強調。シンポ前に拉致被害者家族と面会したと明かし「再会を待ちわびる痛切な思いを直接聞き、一刻の猶予もないとの切迫感を改めて感じた」と述べた。