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政治活動にそれ必要? 政治資金で ベビーギフト、打楽器


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ベビーギフト、ボードゲームバー、打楽器…。2022年分の政治資金収支報告書では、国会議員が代表を務める政治団体で政治活動との関連が分かりにくい支出が相次いだ。政治資金規正法は使途を制限していないが、政治資金に厳しい視線が注がれる中、有権者に不信感を持たれないよう丁寧な説明が求められそうだ。
 江島潔参院議員(自民党)の「江風会」は「ベビーギフト」に約5万円、「贈答品(化粧品)」に約2万4千円、「贈答品(シューズ)」に約2万2千円を支出。事務所に購入目的や贈り先を尋ねると、担当者は「法令に従い適正に処理している」と回答した。
 音喜多駿参院議員(日本維新の会)の政党支部は、米ワシントンのボードゲームバーに約1万円を支払った。事務所によると、議員らが参加した国際会議後も議論を続けるために訪問したという。付近に深夜まで営業する飲食店が少なかったためで、バーは会話できる環境だったと強調。「ボードゲームはプレーしておりません」
 東徹参院議員(維新)の団体は約3万3千円で会合の締めに使うための打楽器「かね」を購入。直径18センチほどで「大阪の伝統を守り郷土愛の醸成を示すもので必要だ」とする。奥下剛光衆院議員(維新)は「ホリエモン祭実行委員会」が開催したミュージカルに参加し、チケット代5万円を計上。
 浅尾慶一郎参院議員(自民)の団体は、カラオケバーに4万1千円を支払った。浅尾氏の事務所は「退職した職員の慰労会を開いた」と説明した。