代表的な不整脈の心房細動は推定患者100万人ともされるが、発症に気付かない人も多い。そんな隠れ患者の発見に心電図計測機能も備えたスマートウオッチが威力を発揮し、専門外来を作る医療機関が増えている。
東京・江古田の総合東京病院も8月、心臓血管センターにスマートウオッチ外来を開設した。滝村由香子医長によると、2020年頃から「心房細動の疑い」などの警告が時計画面に表示され受診する人が出始め、これまでに21人を診察、14人を心房細動と診断し治療した。
診断には不整脈発作時の心電図が必要だが、異常を感じて病院に行っても既に治まっていることが多かった。滝村さんは「心臓の動きを常に監視でき、動悸(どうき)などの異常を感じた際に自身で心電図を記録できるのが一番の利点」とスマートウオッチの有用性を語る。
さまざまな製品が販売されているが、搭載する心電図計測アプリが厚生労働省から家庭用医療機器の認可を受けているアップルウオッチの精度が際立っているという。滝村さんは「離島など医療機関が遠い地域の住民にもメリットが大きいのでは」と話している。
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腕時計で不整脈監視/隠れ患者の発見に威力
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琉球新報朝刊
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