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降下訓練「容認できず」 嘉手納 周辺首長ら表明


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 【中部】米軍が嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行したことを受け、基地周辺首長らは19日、「訓練は容認できない」と反対姿勢を示した。沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)会長の桑江朝千夫沖縄市長は「住民の安全と平穏な生活を守るという立場から、容認することはできない」とした。 (1面に関連)
 當山宏嘉手納町長は「この年末にかけてあまりにも基地問題が立て続けに起こっている。三連協の要請に従って訓練を中止してほしかった」と語る。その上で「(嘉手納での訓練が)継続する可能性がないよう、伊江島補助飛行場の工事が早く終わるように取り組んでほしい」と強調した。
 読谷村では過去に、旧読谷飛行場で実施されたパラシュート降下訓練で住民の死亡事故が起きた。石嶺伝実読谷村長は「風で落下地点がずれることがある。住民の安全が脅かされる。訓練の激化や恒常化が心配される」と語った。(石井恵理菜、福田修平、金盛文香)