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首里城の雷対策 受雷導体で一致 技術検討委


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」(高良倉吉委員長)は15日、2023年度第3回彩色・彫刻/木材・瓦類合同ワーキンググループを沖縄総合事務局で開き、首里城正殿の雷保護などについて議論した。
 首里城正殿に取り付けられている龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)について避雷針を用いず、受雷導体によって保護する方向で意見が一致した。平成の復元時には、避雷針を立てて保護していた。受雷導体は、龍頭棟飾に線をはわせて雷から保護する形になる。そのため、目立たず景観も損なわれないと想定される。同様の手法は兵庫県の姫路城でも用いられているという。 (與那原采恵)