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夜間中設置 決議を可決 那覇市議会、全会一致


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 那覇市議会(野原嘉孝議長)は20日の11月定例会最終本会議で、県や那覇市に対して同市への夜間中学(学級)の設置を求める決議を全会一致で可決した。宛先は市長や県知事など。可決後、野原議長ら議員団は知念覚市長、山城良嗣市教育長と面談し、決議を手渡した。25日には県教育長への要請を予定している。
 市議会が夜間中学設置に関する決議を可決するのは2020年11月定例会以来2度目。決議では、「学び直しの場として、夜間中学は必要不可欠である」と指摘した。
 夜間中学を巡っては、那覇市も10月に県外の先進地を視察するなど設置に向けた検討を進めている。決議を受け取った知念市長は「決議を重く受け止める。夜間中の必要性は誰もが認めており、実現に向け県との意見交換を重ねたい」と語った。
 本会議ではこのほか、イスラエルによるガザ攻撃中止と即時停戦による平和の実現を求める決議を全会一致(退席1)で可決した。 (吉田健一)