県指定無形文化財「沖縄伝統音楽箏曲」保持者でつくる沖縄伝統音楽箏曲保存会が11月26日、浦添市の国立劇場おきなわで第9回保持者公演を開いた。保持者らの熟練の技芸が、箏の華やかな音色を響かせた。
保持者による「七段菅撹(しちだんすががち)・對馬節(つしまぶし)」で華やかに幕開け。続く古典音楽斉唱では、重要無形文化財「組踊音楽歌三線」保持者の西江喜春と、重要無形文化財「琉球古典音楽」保持者の中村一雄含め、安冨祖流と野村流の実演家が共演し「天川節」と「仲順節」を披露した。
箏を中心に演奏される舞踊曲も印象的だった。「作田」では、普段三線の伴奏に隠れがちな装飾音がきらりと耳に残る。玉城流翔節会家元の玉城節子の柔らかな舞も相まって幻想的に演出した。玉城流二代目家元の玉城秀子による「日傘おどり」も秀子の踊りと箏の音色が、かれんで美しかった。
独唱では、名嘉ヨシ子の「二揚仲風節」や比嘉玲子の「二揚述懐節」の二揚げ調の曲が華やかだった。
(田吹遥子)
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熟練の技芸 華やかに 沖縄伝統音楽箏曲 保持者ら公演
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琉球新報朝刊
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