障害の有無にかかわらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」推進のため、障害者団体「DPI日本会議」(東京)が9日、法制度や政策について議論するシンポジウムを群馬県高崎市で開いた。障害のある当事者や専門家らが「障害者を分けず、全ての子どもが安心して学べる環境をつくるべきだ」と訴えた。
先天性の脳性まひで手足や発話に障害がある川端舞さん(31)は、学校で虐待を受けた経験から「障害があることは悪いことだと思っていた」と語った。東京大の小国喜弘教授(教育史)は「障害に基づき学ぶ場を隔離するのは人権の問題であり、共にいることをどう実現するかが重要だ」と強調した。シンポジウムには群馬県の山本一太知事も出席し「海外の先進事例に倣い、県にインクルーシブ教育のモデル校をつくりたい」と意欲を見せた。
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琉球新報朝刊
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