<金口木舌>才能の種の開花のために


社会
<金口木舌>才能の種の開花のために
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 子どもの頃に読んだ漫画の物語。人間は誰もが神様から「才能の種」をもらっているという。その種が芽を出し花を咲かせれば、スポーツや芸能など、それぞれの分野で一流になる

▼沖縄の子どもたちは各分野で才能を発揮する。スポーツで全国優勝したり、絵画で個展を開いたり、大人でも難しい資格を取得したり。好きなことに全力で打ち込む表情は誰でも輝いている
▼県内では子どもの貧困が問題となる。家庭環境などを理由に好きなことを諦めれば、才能が開花する機会が失われる。子どもたちが笑顔を失わないためにも、周囲の大人がしっかりと支える必要がある
▼県内には300を超える子どもの居場所があり、食糧支援などさまざまな活動を続ける。学びなどを支援する取り組みも数多い。民間も行政も力を合わせ、社会全体で子どもたちを育てたい
▼誰もが「才能の種」を持っていると信じている。子どもたちが持つ豊かな才能を絶対に埋もれさせてはいけない。大きな花を咲かせるために、私たち一人一人にもできることがある。