<金口木舌>「七草」に踏み出す新たな一歩


社会
<金口木舌>「七草」に踏み出す新たな一歩
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 新年の祝いの席に欠かせないのがおせち料理。弥生時代、作物の収穫を感謝するため神様にお供え物をしたのが始まりとの説がある。健康や長寿、学業成就など、料理の一つ一つに願いが込められる

▼沖縄の正月は「豚正月」とも言われ、中味汁やイナムドゥチなど数多くの豚肉料理が登場する。日本的なおせち料理に加え、沖縄伝統の豚肉料理を味わいながら正月を過ごした人も多いだろう
▼飲食店検索サイト「ぐるなび」が昨年末に実施した調査によると、回答者の約6割が正月におせち料理を食べると答えた。一方で約7割が食べ過ぎのあまり「正月太り」をしてしまうという
▼新年が始まって1週間が経過した。年初に掲げた目標の達成には健康維持が何よりも重要だ。おせち料理に込められた願いを形にするために、心も体も健やかでありたい
▼きょうは「七草」。七草がゆを食べて無病息災を祈る。正月で疲れた胃腸を休める効果もあるようだ。ゆっくりと休んで疲れを癒やしたら、それぞれの目標に向かってまた力強く歩み出せる。