＜金口木舌＞沖縄が示すスポーツの可能性

　活気ある地域づくりにはソフトとハード両面の取り組みが重要だ。受け皿となる施設などを整備し、イベントを開催する。そこに人々のにぎわいが加われば効果は大きくなる

▼プロバスケットボールＢリーグの島田慎二チェアマンは、全国で活動するチームをソフト、試合などを行うアリーナをハードと位置づける。リーグはこの両面を通した地域活性化を目指す
▼沖縄アリーナは琉球ゴールデンキングスの試合を始め、さまざまなイベントの開催で来場者が１００万人を超えた。14日まではＢリーグのオールスターゲームが開かれる。過去に例を見ないほどの盛り上がりのようだ
▼島田チェアマンは、オールスターゲームの沖縄開催に「今後の一つの指標になる」と期待する。スポーツを通じて地域が活気づく様子を、沖縄から発信する好機になる
▼キングスと沖縄アリーナに加え、一緒に盛り上がる県民の存在も欠かせない。住民が積極的に関われば地域は大きく発展する。沖縄が一つの成功事例となって、全国にも好影響を与えることだろう。