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ミサイル部隊、きょう21日に発足 沖縄うるま市・勝連分屯地 与那国は「電子戦部隊」を配備


ミサイル部隊、きょう21日に発足 沖縄うるま市・勝連分屯地 与那国は「電子戦部隊」を配備 防衛省
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 防衛省は21日、うるま市の勝連分屯地で地対艦誘導弾(ミサイル)部隊を発足させ、与那国町の与那国駐屯地に電子戦部隊を新たに配備する。「台湾有事」などを想定した防衛態勢増強の一環。地対艦ミサイル部隊が本島に配備されるのは初めて。

 勝連分屯地の定員は現在の約90人から約290人に、与那国駐屯地の定員は約170人から約210人に膨らむ見通し。

 14日未明には、12式地対艦ミサイル発射装置が分屯地へ運び込まれた。宮古島市と石垣市、鹿児島県・奄美大島には先行して配置されている。勝連には、4島の部隊指揮統制を担う「連隊本部」も置く。

 与那国駐屯地に配備される電子戦部隊は、電磁波を利用して戦う「電子戦」を専門とする部隊。電波の収集・分析と通信妨害のための装備「ネットワーク電子戦システム(NEWS)」を扱う。那覇駐屯地(那覇市)と知念分屯地(南城市)に既に配備されており、与那国駐屯地は県内3カ所目となる。2024年度末までには宮古島駐屯地にも配備予定。

 防衛省は今後、与那国駐屯地を拡張し、新たに地対空ミサイル部隊を配備する計画だ。 

(明真南斗)