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「うた」と共に宝物に 「沖縄音楽旅行」が50号 プランニングオフィスCoda幸田悟に聞く


「うた」と共に宝物に 「沖縄音楽旅行」が50号 プランニングオフィスCoda幸田悟に聞く 「沖縄音楽旅行」への思いを語る幸田悟=2月26日、那覇市港町のプランニングオフィスCoda
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 沖縄音楽の魅力を伝える季刊のフリーマガジン「沖縄音楽旅行」が50号(2月15日発行)となった。編集・発行を手がけるプランニングオフィスCoda代表の幸田悟は「沖縄の宝である『うた』と共に、『沖縄音楽旅行』が一つの宝物になってもらえたら」と今後を見据える。

 創刊は2011年10月。12年5月15日の第3号から、5、8、11、2月発行の季刊となった。「100年先に伝えたいおきなわのうた」をテーマに、沖縄に関連する音楽ならジャンルを問わずに紹介する。注目のアーティストへのインタビューや、島唄解説人・小浜司のコラムなどを掲載している。50号は、生誕140年を迎えた石垣島出身の作曲家・宮良長包(1883~1939年)を記念し、1月に長包の楽曲をデジタル配信した、同郷のボーカリスト宮良牧子のインタビューを収録した。

 幸田は「うたが生まれた背景や込められた思いについて考えることは尊いことだ。今この瞬間にも100年先に伝えたいうたが生まれている」と強調する。「時空を超えた旅行をするような気持ちで『沖縄音楽旅行』を読んでもらいたい」と呼びかけた。

 最新号は県内のCDショップやライブハウスなど約100店舗に配布している。バックナンバーは1冊税込み500円で販売している。 

(田中芳)