<金口木舌>4年に一度の「総点検」


社会
<金口木舌>4年に一度の「総点検」
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 新年度が始まり2週間。人事異動の慌ただしさも一段落したころか。今も異動の片づけに追われている人もいるだろう。「いつか役立つかも」と積まれた資料は整理しなければ無用の長物となる

▼職場に限った話ではない。家でも「いつか―」が居住スペースを圧迫する。若いころ奮発して買った服は「子どものために」と居座り続ける
▼整理整頓の代名詞「断捨離」は何でも捨てろというわけではない。モノへの執着を断ち、シンプルで快適な生活を目指す。数年使わなければ必要性の点検を。服は2年が目安という
▼もうすぐ4年に一度の総点検がやってくる。6月16日投開票の県議選のことだ。既に立候補予定者の顔ぶれが紙面を飾り、政策もずらりと並ぶ。新人なら政策内容を、現職ならばこれまでの言動を確認したい
▼断捨離のコツは少しずつ整理し、よく考えてモノを買うこと。選挙もしかり。これから2カ月、さまざまな顔と政策が街角やメディアをにぎわすだろう。見栄えにとらわれず、しっかり点検したい。こちらは「いつか」では許されない。