<金口木舌>父の日の選挙


<金口木舌>父の日の選挙
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 きょうは父の日。店先には関連商品が並び、ホテルやレストランはプレゼントメニューを企画する。小売業や飲食店にとって記念日はかき入れ時。力が入る

▼気掛かりは天気だろうか。この1週間、幾度も豪雨に見舞われた。気象は売り上げを左右する。県内のシンクタンクも天気情報を景気判断の分析に活用するほどだ

▼行楽日和の晴天は商業地の動きが鈍いという。曇天の日、商業地に人が集まる傾向にあるそう。ただ、これほどの土砂降りは逆効果。気をもんでいるのは業者だけではない。県議選終盤の豪雨に各陣営も頭を抱えたに違いない。期日前投票も低調だった

▼日本の国政選挙を振り返ると、最初の有権者は人口の1%程度。それも男性に限られた。戦後に男女平等の普通選挙となり、2015年には「18歳以上」に選挙年齢が引き下げされた

▼幅広い意見が集約されてこそ生きた政治につながる。しかし、投票率は低下傾向だ。地域の代表を決める大事な選挙にきちんと向き合いたい。父の日に出掛ける人は多いはず。投票も忘れずに。