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終戦79年 平和願い 各地で祈り


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 終戦から79年となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で行われた。遺族約3千人など計4千人余りが参列。追悼の辞で遺族代表は、戦火が絶えない国際情勢に「一日も早く平和を」と願った。事前に参列意向を示した遺族は戦後生まれが約47%で、惨禍の記憶や教訓の継承の在り方が問われている。各地も鎮魂の祈りに包まれた。

 岸田文雄首相は式辞で今年もアジア諸国への加害責任に触れなかった。昨年までの「積極的平和主義」の文言は使わず「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化を進める」と述べた。

 天皇陛下はお言葉で「過去を顧み、深い反省の上に立ち、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」と読み上げられた。

(共同通信)