江戸上り (えどのぼり)


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 琉球は薩摩の支配下に入って後、幕藩体制下、将軍の代替わりには慶賀使、琉球国王の代替わりには謝恩使を江戸へ派遣することが義務づけられた。唐風の行列は目を引き、薩摩にとっては〈異国〉を従えていることを天下に誇示する機会でもあった。江戸城内では将軍の前で楽などを奏した。薩摩入りの時、捕虜として薩摩に連れて行かれた尚寧王から明治維新の慶賀使まで、計21回(うち2回は慶賀使・謝恩使を同時派遣)にのぼった。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)