首里城正殿 (しゅりじょうせいでん)


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 浦々(島々村々)を支配統治するところから百浦添(むんだすい)あるいは国殿と呼ばれ、また屋根の唐破風様式から唐玻豊(唐破風)の異称もある。入母屋造りの瓦葺きで2層に張り出し(向拝)があり、内部は3階。1、2階中央にそれぞれ玉座(御差床)がある。1階は下庫理と呼ばれて諸規式が営まれ、2階は大庫理で、王が政務を執り行った。正面には龍柱一対、向拝の円柱は朱漆塗り、金の昇龍を描く。正面約29メートル、側面約17メートル。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)