尚家文化遺産 (しょうけぶんかいさん)


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 旧琉球の王家である尚家に継承されてきた文化遺産。これらの遺産は第22代尚裕により3市村に贈与された。那覇市には国指定史跡の玉陵、国指定建造物の崇元寺石門、国指定名勝の識名園、そして95、96年には古文書類、美術工芸品が贈与された。2002年6月、国の文化財審議会文化財分科会の答申を受け、遺産の美術工芸品85点は「琉球王尚家伝来品」として国の重要文化財に指定された。そのほか、伊是名村には県指定史跡・伊是名城跡など7件、浦添市には浦添ようどれ陵が贈与された。これらは琉球王国の歴史と文化を解明する上で第一級の資料。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)