地割制 (じわりせい)


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 近世琉球にあった村内の耕地割替制度で、1903(明治36)年まで存在した。その起源は、古琉球からあったとする説と近世に始まったとする説があり、決着していない。近世琉球には、百姓地・地頭地・オエカ地・ノロクモイ地・仕明地などの耕地区分があったが、割替えは、基本的には百姓地・地頭地・オエカ地で行われた。割替基準は村によって違い、人頭割・貧富割・貧富および耕耘(こううん)力割・貧富および勲功割があった。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)