第32軍 (だいさんじゅうにぐん)


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 日本陸軍は南西諸島防衛強化のため1944(昭和19)年3月22日、大本営直轄の沖縄守備隊として第32軍を創設した。戦局の進展に伴い逐次増強され、同年7月には4個師団、5個旅団を擁する強力な守備隊となったが、沖縄戦突入直前、台湾軍(第10方面軍)の配下に入り、第9師団が台湾に転出、補充もないまま持久戦術に転じ、45年6月23日軍司令官牛島満大将と参謀長長勇中将らは自決した。兵力は11万5000。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)