タカサゴ


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 方言名グルクン。フエダイ科の仲間。1970年12月、沖縄県の〈県魚〉に指定された。琉球弧全域に分布する。リーフ外縁の中層に群れをなして滞泳し、従来、糸満漁夫が伝統のアギヤー(追い込み漁)で水揚げしたが、最近は遊漁船によるサビキ釣りなどがさかんに行われている。幼魚はサネラーと呼ばれ、宮古・八重山ではキビナゴの代わりにカツオの一本釣り用の生き餌に重宝がられている。から揚げよし、焼き魚よしの大衆魚。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)