種子取り (たねとり)


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 稲をはじめとする五穀の豊穣を祈願する播種行事。沖縄本島ではタントゥイ、八重山ではタニドゥル、タナドゥイなどと呼ばれ、旧暦9月から10月の立冬の節にかけて行われる。その形態は地域により様々だが、稲の種蒔きの日に家の仏壇や火の神で祈願が行われたり、村の御嶽などで祈願や豊穣を予祝する祭りが行われる。竹富島の種子取り祭は、奉納芸能が盛大に催され、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)