玉陵 (たまうどぅん)


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 首里城前の綾門通り南側にある、第2尚王統歴代王の墓陵。尚真王が父尚円王の遺骨を納めるために1501年に創建し、以後拡張整備された。石造破風墓が三基連続しており、東室が正寝で国王と王妃、西室は王子・王女ら正妃正嫡以外の王の家族を納め、中室は洗骨前の遺体を安置した。墓陵の外庭に尚真王が立てた碑文があるが、平仮名書きの碑文としては最古とされる。歴代王では尚寧王だけがここに葬られていない。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)