人頭税廃止運動 (にんとうぜいはいしうんどう)


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 沖縄県の製糖指導員城間正安、新潟県人中村十作、農民西里蒲、平良真牛らによって、遂には帝国議会を動かして宮古・八重山の人頭税が廃止されるに到った一連の運動をいう。城間が宮古に赴任したのは1884(明治17)年、悪税下で苦しむ農民を見かねて救済に乗りだす。たまたま真珠養殖で宮古を訪れた中村が参加、士族ら特権階級の妨害と闘いながら上京、帝国議会へ持ち込む。1903年1月、人頭税は260年ぶりで廃止された。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)