野国総管 (のぐにそうかん)


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 生没年未詳 琉球に蕃薯をもたらした人物。北谷間切野国村の出身といわれる。総管は進貢船等の官職名。1605年中国より蕃薯を帯び来たりて、野国村に植える。儀間親方真常がこれを聞き、乞い求めてその栽培法を授与され、国中に分布する。その報恩として後に野国港西地の洞中に石堂を創建し、その遺骸を奉安して祭祀する。また、小禄間切儀間村においても同様に祭る。墓の内外に「野国総管墓供養碑」「総管野国由来記」の碑が建立されている。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)