万国津梁の鐘 (ばんこくしんりょうのかね)


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 1458年に尚泰久王が鋳造させた鐘。首里城正殿に掛けられていた。総重量は721キロ。「琉球国は南海の勝地にして、三韓の秀を鍾め、大明を以て輔車となし、日域を以て唇歯となす。此の二の中間に在りて湧出する蓬莱島なり。舟楫を以て万国の津梁となし、(下略)」の銘文は、東南アジア諸国、日本、朝鮮、中国との中継貿易で栄えた琉球の気概を示す内容として有名である。この銘文の一部をとって、万国津梁の鐘と称している。県立博物館蔵。【国指定文化財】

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)