紅型 (びんがた)


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 沖縄の染物。王府時代には首里王府の奨励指導もあり、無地の白紬、芭蕉布、麻布に型置き、筒描き技法による紅型が染められ、王族・貴族階級で愛用された。空、太陽、海、自然の原色と草木染、顔料による色彩意匠より優美な図柄が生れた。また、古典芸能の発達により踊り衣裳が王府の専門絵師であった山口宗季と沢岻・知念・城間紅型三宗家を中心に創作された。位階や家格により文様の大・小や密・粗に基準があった。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)