風俗改良運動 (ふうぞくかいりょううんどう)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄を日本と同化させるために行われた沖縄独特の風俗・慣習の改廃運動。男女の風紀の取締りや、倹約の奨励など生活改善も主眼に置かれた。明治30年代以降に盛んになるが、断髪や標準語の励行、琉装から和装への変更など教育の場が風俗改良の発端に。運動は農村部から都市部にも広がり、ハジチ(入れ墨)やユタの禁止など日常生活の多方面に及んだが、なかなか社会に定着しなかった。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)