国際通りに国王と王妃 中国皇帝の使節団華やかに 琉球王朝絵巻行列


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国王と王妃を御轎椅(うちゅうい)に乗せ、通りを練り歩く琉球王朝絵巻行列=27日、那覇市の国際通り(喜瀨守昭撮影)

 琉球王朝の華やかな儀式や行事を再現する首里城祭(主催・同実行委員会)が27日、開幕した。11月3日まで。初日の27日は那覇市の国際通りで琉球王朝絵巻行列が行われた。琉球王朝時代を再現した荘厳な世界観で来場者を魅了した。

 絵巻行列は「御轎(うちゅう)」と呼ばれる乗り物に乗った国王の高良朝壮さん、王妃の神山聖加さんらによる「琉球国国王王妃行列」を先頭に、中国皇帝の使節団や伝統芸能団など総勢約700人が国際通りを練り歩いた。

 国際通りは行列を一目見ようと詰めかけた観光客や県民でごった返し、めったに見ることができない行列に多くのカメラが向けられた。たまたま国際通りに来て見ていた公務員の金城恭彦さん(31)=那覇市=は「昔の伝統を残そうとしている様子が伝わってきた。来て良かった」と喜んだ。

 首里城祭では首里城公園などで古式行列や組踊300周年記念公演、伝統芸能特別公演が行われる。