遠くから眺めて 恒例の巨大こいのぼり「コロナにまけるな」


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制作が進む吹き流しと巨大こいのぼり=18日、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 【糸満】沖縄県平和祈念財団や関係者らは糸満市摩文仁の平和祈念公園で、「コロナにまけるな元気な沖縄の子」と書かれた長さ約15メートルの吹き流しを制作している。同時に沖縄一の長さとなる約40メートルと約35メートルの巨大こいのぼりも制作する。40足す35で75。同財団の上原兼治事務局長は「戦後75年の節目に戦没者への慰霊の意味を込めている」と説明した。5月に掲げる予定だ。

 巨大こいのぼりは例年、「平和祈念こいのぼりまつり」(同財団主催)で掲げられていたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大でまつりは中止する。しかし、こいのぼりを待ちわびている声が寄せられたことなどから、同財団は掲げることを決めた。

 2月から作業を進めている県鍾乳洞協会理事長の山内平三郎さん(72)は「まつりは中止になったけど、遠くからでも見てほしい」と作業に励む。

 上原事務局長は「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保ちながら見てほしい」と語った。5月6、7日の午前10時ごろ~午後4時ごろまで平和祈念公園内の式典広場で披露される予定。問い合わせは同財団(電話)098(997)2765。