70代トリオ、県道すっきりと ハートの刈り込み好評 豊見城の360メートル


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津波さんが作ったハートマーク

 【豊見城】沖縄自動車道豊見城インターチェンジからタウンプラザかねひで豊見城団地前店までの県道7号約360メートルの道路は、雑草・落ち葉を除去したり擁壁(ようへき)のつる草を刈ったり、歩道の花壇の手入れをして道路の環境整備が行き届いている。その清掃ボランティアを行っているのは、北分譲自治会の有志3人組の吉川朝善さん(79)=リーダー、津波源盛さん(76)、金城國彦さん(76)だ。

豊見城高速出口付近を清掃している(左から)津波源盛さん、吉川朝善さん、金城國彦さん

 2016年に県緑化推進委員会から緑のボランティアの呼び掛けがあり、自治会がそれに応じる形で始めた。当初はバス停周辺の約50メートルの区間に花を植えて手入れをするだけだった。

 3人は、その仕事に慣れてくると、周りの環境が気になり始めた。自動車道豊見城インターを出た所の擁壁の上からうっそうと垂れ下がっていたつる草や、コンクリートに張り付いていたオオイタビが通行の邪魔になった。

 雑草を刈り取る際に津波さんが遊び心でハートマークの形にして一部残したら、妻からの「矢を刺したら面白いのでは」との提案で「愛のキューピッドマーク」が出来上がり、道行く人の評判となった。

 今3人の悩みは、年を重ねボランティアがいつまで続けられるかということだ。県緑化推進委員会は県道の清掃・植栽の手入れをするボランティアを呼び掛けており、清掃道具の貸し出しや苗の配布などを行っている。問い合わせ県緑化推進委員会(電話)098(987)1644。
 (喜屋武幸弘通信員)