首里城の瓦でシーサー作り 再建願い目標1000体 山原ものづくり塾がワークショップ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 焼失した首里城の破損瓦を使い、漆喰(しっくい)シーサーを作る「まぶいぐみ瓦シーサーづくりワークショップin那覇」(まぶいぐみ瓦シーサーづくり実行委員会主催)が27日、那覇市泉崎の琉球新報社エントランスで開かれた。午前は一般参加者、午後は市内の子ども園の子どもたちがシーサーを作りながら再建への願いを新たにした。

講師と一緒に首里城の破損瓦を使った漆喰シーサーを作る園児ら=27日、那覇市泉崎の琉球新報社

 「首里城再興まぶいぐみアートプロジェクト」の一環。再建への機運を高めようと離島を含む県内各地でワークショップを開き、シーサー千体を作ろうと計画している。

 那覇市の認定こども園「美ら夢」の5歳児クラス9人は、瓦の破片を漆喰に重ね、シーサーを形作っていった。「とがった破片を鼻にした」「くっつけるのが楽しい」と喜んだ。

 講師を務めた「山原ものづくり塾」の島袋正敏さん=名護市=は「泡盛も空手も、離島を含めた沖縄の文化の源流に琉球王府時代がある。手を動かしながら、今の沖縄を考える機会にしてほしい」と願いを込めた。クラウドファンディングで資金を集めており、実行委員会の秋友一司さんは「資金も、ワークショップを開催したい団体も募集中」として広く参加を呼び掛けた。

今後の活動や、支援についてはYUIMAサイトで確認できる。https://yuima-okinawa.jp/project/detail/722