「貫花」の花びらに再建のメッセージ 那覇商生徒が首里城管理者に贈る


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沖縄美ら島財団の儀保ゆかり統括(左)に首里城再建を願う貫花を贈呈する那覇商業高校の小濱千和さん(右)と座間味萌香さん=5日、那覇市首里金城町の首里城公園管理センター

 沖縄県立那覇商業高校の生徒は5日、那覇市首里金城町の首里城管理センターを訪ね、火災で焼失した首里城の早期再建を願う「貫花(ぬちばな)」を贈呈した。貫花は生徒が花びら一枚一枚にメッセージを書き、手作りした。

 貫花制作は地理歴史科の伊集幹郎教諭が提案した。伊集教諭は2年の歴史、1年の地理の授業で首里城の歴史やウチナーンチュのアイデンティティーを教えながら、生徒に制作を依頼した。1、2年生約270人が協力し、授業中にメッセージを書いたり、花びらをつなげたりして作り上げた。

 生徒代表で商業科2年の小濱千和(ちより)さん(17)と座間味萌香さん(17)が、首里城を管理・運営する沖縄美ら島財団首里城公園管理部の儀保ゆかり統括に貫花を手渡した。小濱さんは「沖縄のシンボルである首里城が早く復活し、沖縄に活気が戻ることを期待している」と話した。

 同財団は事務所内で貫花を保管し、イベントなどがあれば展示する予定。