【うるま】第5回平成若猪会大闘牛大会(南部・胡屋・具志川・石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が21日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。今大会は春の全島大会に向けての前哨戦で、激戦区の中量級、軽量級対決などの好取組を観戦しようと大勢の闘牛ファンが集まった。
シーの一番、元徳之島中量級全島一牛の牙狼と、次期沖縄中量級の頂点を目指すホホジロ力(志)が激突したメインマッチは、前評判通り牙狼とホホジロ力(志)が一歩も譲らない一進一退の攻防が24分14秒も続いた。
ホホジロ力(志)の強烈な割り技からの腹取り攻撃で一瞬にして牙狼は後退。ホホジロ力(志)の勝利と思われた。しかし百戦錬磨の牙狼は、踵(きびす)を返しホホジロ力(志)にファイティングポーズで体勢を整えると、意表を突かれたホホジロ力(志)は戦意喪失しての敗走。奇跡の大逆転優勝は、過去の闘牛の歴史においても類のない殊勲の大優勝となった。
軽量級スペシャルマッチとなったシーの四番は、天誠が掛け技牛の剛修彦星を下して殊勲賞を獲得。シーの十番は(株)伊波重機S53年生が、大会前のトレーニング中に足を痛めたため南星戦牛寿との対戦は取り消しとなった。
各賞は次の通り。
【優勝】牙狼
【敢闘賞】盛アコー
【殊勲賞】天誠
【ゆかり賞】まんぷく大虎號
(平川康宏通信員)
※注:(志)は○の中に「志」