寝台特急「なは」部品が那覇市に寄贈 モノレール社から19点、後日展示へ


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沖縄都市モノレールの渡慶次道俊社長から寝台特急「なは」のヘッドマークを受け取る城間幹子市長(右)=8日、那覇市役所

 【那覇】沖縄都市モノレール(渡慶次道俊社長)は8日、那覇市制100周年を記念して 那覇市長に、寝台特急「なは」のヘッドマークなど19点を贈った。市役所本庁舎や市歴史博物館で展示する予定。

 城間市長は「『おかえりなさい』と声を掛けたい。市と同じ名称の寝台特急が線路をつなぎ、海を隔てて那覇とつながっていたということに、悠久な思いだ」と述べた。

 ヘッドマークは2008年3月で運行を終えた後、JR九州が沖縄都市モノレールに寄贈した。渡慶次社長は「本土復帰の願いを込めた歴史的な財産なので、より多くの市民にご覧いただきたい」と述べた。

 寝台特急「なは」は、本紙が米統治下の沖縄の本土復帰を願う県民の声を受けて名称を公募し、旧国鉄が命名。1968年10月に大阪―西鹿児島間で運行を開始した。