首里城正殿の復元で使用する、沖縄県が調達した大径材(最小径が30センチ以上の丸太)の首里城公園内の木材倉庫への搬入が始まった。県は首里城復興基金を活用して木材の調達や彫刻物の製作を進めており、同基金を活用した資材の搬入は初めて。復元工事を実施する国への引き渡しを前に、品質検査の様子が18日に報道各社に公開された。
搬入されたのは奈良県などで伐採されたヒノキ57本。公開された木材は長さ約7.5メートル、重さは約550キロある。
県は3月末までに残りのヒノキ108本を5回に分けて搬入する。さらに正殿正面の向拝柱に使うイヌマキ7本や、上部の屋根裏で赤瓦などの重みを支える小屋丸太梁の一部に使う県産のオキナワウラジロガシ3本とヒノキ4本についても3月末までに木材倉庫に搬入するとしている。
(武井悠)