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「行け行けー」子どもからも声援 夏の全島闘牛大会 大型ビジョンや派手な演出で盛り上げ 沖縄・うるま


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激しく突き合い、巨体がひっくり返った封切り戦=13日、うるま市石川多目的ドーム(喜瀬守昭撮影)

 【うるま】中軽量級の王者決定戦が行われた夏の全島闘牛大会。家族層の来場者も多く、子どもから「行け行けー」などと牛を応援する声が飛んだ。春の全島大会で設置された大型ビジョンが活用され、牛の紹介にドラの音が鳴るなど派手な演出で会場を盛り上げた。協賛企業のCMも初めて放送され、闘牛アナウンサーの伊波大志さんは「日本で一番の演出にこだわっている」と力を込めた。

 軽量級は全島王者の常勝会テスリ華梨(かりー)に彪獣王(とらじゅうおう)が挑んだ。彪獣王は「ガンッ」という激しい音を響かせて何度も角をぶつけた。テスリ華梨は10分10秒で敗走。彪獣王の牛主、當山彪仁さん(10)は「次の防衛もがんばってほしい」と期待を込めた。

 王者・黒獣王にとって初防衛のかかった中量級。戦績や体格で上回る黒獣王が闘勢心玖留(とうせいくくる)に打撃を繰り返し、14分24秒で勝利を決めた。

 徳之島の高校生で黒獣王の牛主、陽田真央さん(17)は「緊張したけど大丈夫だと信じてた。『お疲れさま』と『ありがとう』を言いたい」と喜んだ。
 (古川峻)